こころ 

こゝろ (角川文庫)

中学か高校の教科書で載ってたなぁ。
遺書で明かされる先生の過去。
この部分だけ知ってたんだけど
全部読んで改めて思ったのは
私は先生よりも「私」が好きだ。

上中下に分かれていて中が「両親と私」っていうタイトルなんだけど
両親が年老いて死に近づいていく描写があまりにリアルだった。

先生の遺書は読んでいて取り込まれる。
こころが元気でないときに読むともっと取り込まれるんだと思う。
危険キケン。
だからこそ元気な私は先生の生きていく力の無さがやけに目に付いて嫌になったんだと思うけれども…。
いずれにせよ
昔の人ってなんと賢いことでしょうBrilliant.


[2008/02/12 23:54] 小説(文学的) | TB(0) | CM(0)

サウダージ 

サウダージ (角川文庫)


日本人の父とインド人の母の血をひく裕一。
父の再婚相手、元モデルの衿子。
若いパキスタン人労働者シカンデル。
日系4世のルイーズ。
裕一の行きつけのバーの雇われママ、フィリピン人のミルナ。

様々な人種がいてそれぞれに影がある感じ。
そしてごちゃごちゃ交わるから
限りなく透明に近いブルーを思い出した。

この手のものは苦手だな汗

ただサウダージってことばは
いかにも文学的でちょっと気になった。

「サウダージ」
ポルトガル語。
日本では孤愁、思慕感覚が主な訳。
でもきちんと言うと
アフリカ大陸から南米大陸に連行された黒人たちが大西洋の波打ち際に立ち、
海の向こうの故郷に思いを馳せる
そんな失ったものを懐かしむ哀しいことばらしい。

奥深いことばだなぁ。

そしてフィリピンの描写が多くてなんだか懐かしかった。
フィリピンのみんなは元気なのかな。
ちょっぴりサウダージ。

[2007/11/05 00:04] 小説(文学的) | TB(0) | CM(0)